昔のノートを見ていると、誰かに見せるための物ではないため、もう、書いた本人でもなにが書いてあるのか、さっぱいわからない(笑)。キーワードらしく書いてあるものは全部、当時、甲野先生が言われていた事を勝手にそうだ!と思い込んでいたものばかり。きっと、こんな事を考えている俺ってすごい!とか考えながら(笑)。
それでも、こういう時期ってやっぱり必要だと思う。
今、誰かがこの身体感覚の道に入ってきたのなら、自分の動きに酔ってみる事を薦めたい。どうしても、自分の中から生まれてきた「感覚」というのはなかなか外に出しにくい。他の人へ・・・というどころか、自分でそれを認めるのも恥ずかしい、という思いがあるかもしれないし。
実は、こうして、昔の事を書いているのはとっても恥ずかしい。当時は興奮して書きなぐった事も、出来る人からすればきっと、そんなことで・・・と思われるだろうし、自分の感性の無さを公言するようなものだから。でも、きっと、役に立つ人もいてくれるはず!それを信じて、今日も書きます。
さて、「はじめて力が動く事に気づく」という事。
武術的な気づきばかりなので、イメージがしにくいと思うけど、今の自分の気持ちとあわせながら、書いておきます。
少林寺拳法で言えば切小手系、合気道などでは二教と言われているような技での気づきです。
この技はいったん動きが止まると、力任せのケンカになりやすい技です。けんかになっている状態というのはお互いの力がぶつかっている状態ですね。練習とはそうならないように、カラダを使っていく事なんですが、なかなかうまく行きません。
力と力がぶつかったところに「圧力」が生まれています。その「圧力」をぐいぐいっと動かせる事に気づいたんです。
これは、「コツ」というよりも、「力は動く」という「認識」でした。
そんな事すらも考えていなかったんですね~。
この気づきで、それまで、動きを止めるのがイヤだったのが、最初からトラブル前提でいく、という事を受け入れる事が出来ました。
イヤだと思っても、流れは止まっちゃうんです。でも、止まったら、また、動かせばいいや、と思えるのと、そうでないのとでは全然、気分が違います。
動かすのは簡単。でも、動かないと思っている人にとっては難しいこと。