【身体感覚の足跡】息を合わせる「経験」

息を隠し、盗むのが戦い。そして相手を恐れ、憎んで戦っているのに、実は相手との息を合わすことが、その戦いを良い形で終わらせる事が出来るってのが武術、すごい!

 

 

今の時代は殴り合いのような、わかりやすい戦いはない。でも、やっぱり同じ人間だから、戦いは「ある」。みんな仲良く、と出来るのは幼稚園ぐらいなもんだろう。

だから、ダメだ。という話ではない。その争いがあるからこそ、そこに自分が見つけられ、相手も見つけられる。そして、争っている者どおしがまた、息が合うようになればそれはまた、すごい喜びがあるはず。

 

大切なのは「息は合う」という事を身をもって体験する、という事。

そんな当たり前の事を?と思うかもしれない。

でも、私にとっては息を合わせる事はとっても難しい事だった気がする。

自分に息は合わせられない、ってぐらい思っていたかも。

 

でも、武術を通して、動きを通して、息って合うんだ、という事に気づかせてもらえた。息の合わない人はいない、それがわかっただけでもものすごい発見だった。

 

考えてみると、息の合わせられなかった私でもずっと、楽しく生きてこれた。だって、楽しいものはたくさんあったんだもの。テレビ、ゲーム、マンガ、パソコン、映画・・・20世紀はそんな時代だった気がする。楽しかったけど、それは周りが頑張ってくれたおかげ。

でも、さすがに歳を重ねると、単純にゲームやテレビでは喜べなくなる。そんなときにやっぱり戻るのが、コミュニケーションなんだろうなぁ。キレイ事だけで諦めちゃった人は武術を試してみるといい、ホントに!!

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