【身体感覚の足跡】溶けたアイスとコマ

回る事の威力に驚き、数日クルクル回りながら稽古もしましたし、生活もしました(笑)。子供達も負けずに回っています。ふと、回っている自分が変なのか、これまでの自分がおかしかったのかを考えました。
 
大人ですから、目の前に目標が見えれば、まっすぐそこへ行こうとします。この時、身体の声を聞くことはありません。そこにあるんだから、と最短距離を進みます。これ、まっすぐです。
 
でも、回っているほうが気持ちが良いです。楽しい事はそのまま、嫌な事にも囚われずに進んでいく事ができます。もしかしたら後退してしまうこともあるかもしれません。でも、回っている最中は気になりません。むしろ、自然に進みたい方向へと修正しようという気持ちになります。
 
ただ立つ、という事を考えて見ました。
外から見れば止まっていても、自分の中で動いている、というのはありかもしれません。
でもそんな事気にしなくても、もともと私達の身体は止まることなく、動き続けています。
でも、止まっている自分をみて、動いていない、と考えてしまっています。
ゆっくり、1分、3分、5分かけてゆっくり、この身体が回っていると考えたらどうだろう?そんな事を考えながら立っていた、止まっている自分がメンドクサイ、と思えるようになりました。
 
きっと、動いているんです。人は。
でも、無意識に力が入って、ぐっと止めているんですね。
気持ちが変わって、止まっているのは変だ、と思えたときから、楽になりました。
 
リラックスというのはグタァ~と溶けたアイスのようになるのではなく、クルクル気持ちよく回れる身体の事だと思います。

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