えっと、ブログを見返してみると、手のひらの一点に意識を集中させて動く事に気がついたのが、11月25日の浜松の稽古の日だったみたい。
もう、どんどん身体の感じが変わって行っちゃって、ものすごく遠い昔な感じ(笑)
それでも、ちゃんとこうして日誌が続けられて、見返すことができて、ありがたいです。
その時撮ったのがこの動画。
今、改めて見て見ると、なるほど、確かに手を握りこみ、コブシに意識を集中させて、コブシ「が」動くようにしています。
そのコブシに引かれるように、身体と脚がついていっています。
昨日アップした動画との大きな違いは脚がブレーキになっている、という点。
この動画では、脚がブレーキと言うか、おもりになっていて、動きを鈍くしています。
それに対して昨日の動画。
大きな違いは「足」です。常に「歩いて」いるんです。
身体全体が進み続ける事で、わずかな舵取りで身体を動かしていく事ができます。
歩くといっても、心の中に怖れを持ってしまうと、歩く事ができません。
どうしても怖さが身体を止めてしまうから。
こうして下半身と上半身を分けて動かす事が出来るようになったのはなんでだろうなぁ・・・。
おそらく、気持ちが足ではなく、コブシに入り込めるようになったから。
怖さはこのコブシの中にあるんです。
ですから、コブシそのものをまっすぐ攻撃されると、ドキッとします。
コブシに主な意識が行っていますから、足は居つくことなく、その役割、進み続けるという事ができるんじゃないかなぁ、って思います。
理由って後からどんどんつけていくことができるんです。
あっていることもあれば、そうでないこともあるかと思います。
ただ、大切なのは刀を交わすほどの動きが自分にもできる、っていう経験です。
一応、私の武術歴は40年に近づいてきています。
でも、そんなの全く関係ないんです。
普通にこの日本で暮らしていれば、「誰でも」このスピードをこの身体に持っているんです。
車や自動車と同じです。
動くタイヤとハンドルを切るタイヤを分けるんです。
普段怖いと思う自分はドライバーかな。
運転手が怖がってパニックになってしまったら、身体と言う乗り物を運転できなくなります。
怖さをちょっと横において、足を進ませて、動き続けておきます。
危ない、と思った瞬間、ちゃんと、コブシと言うハンドルを切るんです。
すると、身体はすり抜けるように、相手の横を進んでいく事ができるんです。
ほんとにね、簡単なんです。
これを勝負の中でやろうとすると、まだまだ乗り越えなきゃ行かない事がたくさんあります。
でもね、デモンストレーション程度の動きも皆「できない」って思っているからね。
まずは、自分の中の「できる」って部分を認めてあげてくださいね。