【稽古日誌】風邪の効用、プチ幽体離脱

今日は少し、変な話です。
プチ幽体離脱の話です。
 
そもそも幽体離脱ってなんだ、ってなりますが、まぁ、この身体が気にならなくなるって考えています。
普通、相手と戦っている時、この身体はとっても緊張します。
何かをしようと考えるからかも知れませんし、怖いからかも知れません。
とにかく、身体の事が気になってしまうんです。
 
 
 
頭の中で気にしないようにしよう、と思っても、忘れられないんです。
つい、身体には力が入ってしまうんです。
 
この時、自分の身体の「どこ」を動かそうかと考えてしまいがちです。でも、「どこ」と考えた時点で身体がバラバラになってしまうんです。
身体をパーツで考えてしまうと、どうしても、意識のしているところと、意識のしづらいところがでてしまうんですね。
きっと、意識のしづらいところがブレーキになってしまうんだと思うんです。
そのブレーキを出さないようにしようと思っても、また別のところが意識が薄くなってしまって・・・。
きっと、人間って二つ以上のものを同時に見るって苦手なんです。
 
 
 
でもね、皮膚って一枚じゃないですか?
この「ひとつ」というのが良いんです。
自分の皮膚の感覚を広げていくと、だんだんとその皮膚から生まれる勢いが加速していく感じがします。
 
 
 
今回はちょうど、腰の裏から背中にかけての大きな部分と指先までの皮膚がつながった感じがしたんです。
そのつなげたままの感触で動いていた時、この身体にあった感覚から、身体の外へと意識が飛んだんです。
自分の身体なのに、飛び道具みたいな感じでした。
 
 
 
もしかしたら、しっかりと助走をして飛び出していくような陸上競技ではそういう浮いている感覚って普通かもしれません。
でも、武術で助走をつける事ってできないです。
今、ここに、この場所にいながら、指先にまで勢いをつけることができ、外へと少し、飛び出す事ができた。
この「できた」という経験はとっても大切な事です。
 
 
 
自分の身体が飛び道具になるって考えた事もないですから。
技に落として見ると、タイミングがこれまでのものとはガラリと変わりそうです。
 
 
 
 
今日はここまで、今、感じているままを書かせてもらいました。
また、検証して、書きます~。
 
ありがとうございました。

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