決意

甲野先生との濃い二日間を通して、やはり大きな変化が生まれていたようです。
今回は特に「動き」から、というよりも「気持ち」の方での変化が大きかった。

自分が何かをしようとする時に生まれる「気配」、それをどう受け止めていくのかをずっと考えていました。なにかを「しよう」という気持ちは仕方ない、そういう意見もあるでしょう。しかし現実に気配の無い自然な動き(もちろん甲野先生はそれを自然とは認めていないでしょうが・・・)を体験し、その存在を知ってしまった以上、求めずにはいられません。

さらに、武術としての稽古を通しての動きならば「型」ですから、条件を限定し、詳しく自分を見つめていく事ができても、日常生活という社会の中では自分のなにか「しよう」「したい」という気配を消すことなどとても無理じゃないか・・・と感じます。

昔、甲野先生とであった頃、先生の著書の中に稽古を通して身体感覚が養われてくると、それに伴って人のどろどろとした部分が気になってきて、稽古を続けていくのが難しい、というようなことが書いてありました。

今感じている気持ちがそういう類のものなのかは分かりませんが、やはりココロとカラダは1つのものなのだな、という思いは強くもてるようになりました。

今感じている不安もおそらく動きを通してカラダを見直すことで自然と乗り越えていけるような期待感はあります。これまでもそうやってきましたから。

ただ、それが本質的に自分を見直していることなのか、問題を先送りしているもの中は分かりません。それでも稽古を通じてでしか「自分」に向き合うことは出来ません。

明日から一宮中日文化センターで新しく開講いたします。
私という人間に出会い、武術の楽しさを知ってどんな変化が生まれるのか・・・責任は重大ですが、学ぶ気持ちを忘れずに、変化の様子を伝えることを一番に考えて行きたいと思います。

受講の申し込みは直接中日文化センターへ申し込んでください。
http://www.chunichi-culture.com/ichinomiya/index.html

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