手首についての話をします。
これまで手先の話というよりも、体幹部の話の方が多かったので、あれ?と思う方もみえるかもしれません。そうなんです。これまで考えてきた事とは全く正反対の考え方です。
腹や背中といった体幹部が先に動いて手先に力を伝えるのではなく、手先がまず自由に動いてその動きを体でバランスをとる動き方なのです。
ここまで動き方が正反対だというと今までお話をしてきた方は非常に申し訳ない気もしますが、それに負けないぐらい動きの自由さ、動きの威力がついてきていますので是非このお話も試してみてください。
具体的には、手首を揺らすわけですが、このとき、体を止めて手首を揺らすのでは無く、手首の重さを意識して揺らす事が大切なようです。
手首の力を抜き、手首の重さが力としてうまく繋がった時、結果的に体全体が動く事になります。同じ手首を使ったと言っても、身体を中心にして手首を揺らした時と、手首の重さで揺れた時では全く結果が違ってきます。
この結果の違いがはっきりしているからこそ、自分の動きが変わったのか、変わっていないのかが判る訳です。
どんなに言葉でそれを理解したとしても、実際に動けなければ仕方ありません。1人で練習する場合はコップでもペットボトルでも構いません。普通に上げる場合と手首を揺らしてあげる場合、それを丁寧に比べていけば、もしかしたら分かるかもしれません。
しかし、自分が経験した事がない感覚はなかなかつかみづらいのも事実です。逆に自分がその時体験しているにもかかわらず、その感覚を信じられず、何か別の妙な力が加わっていると考えてしまうことも少なくありません。
だからこそこういった技術が埋もれていてしまったのかもしれませんね。決して、決して特別な技術ではないのです。才能という言葉で方つけられるものではありません。自分の体をちゃんと使う、ただそれだけの事なのです。
試してみてください。