反射についての話しを今日はしましょう。
先日、熱く、沸騰したやかんに触れてみました。当然のごとく、触れた瞬間、指先はもの凄い速さで戻ってきました。特別な能力ではなく、ただの反射の働きです。
こんな能力が誰の中にも備わっていることはおわかりですね。ただ、この反射の働きを意識しながら使うことはどうも、難しいらしいです。
手首の速さに気づいてからの動きがこの反射の働きに近いかもしれない、そんな事を考えたんです。自分の速さに驚きながらも、なるほど、反射か…と考えることができると、ぐっと身近になります。
というわけで、自覚して使える反射という意味で、自覚反射力と言うことにしました。ただ手を上げ下げするときにも、この力を使うと、自分の体がとても軽くなるんですよね。
特別で不思議な能力としてしまうと、それを身につけるのには時間がかかります。でも、一つの体の働きなのだ、と理解すると後は自分の力を認めていくだけなんですよね。自分には出来ない、という暗示がかかっているだけなんです。あっ、そうですね、こういう稽古は暗示の解き方にもつながりますので、また、それをテーマにしてお話しします。
やかんに触れ、とは言いません。どこかで自分にある、反射の働きに気づいてくれたらうれしいです。