【稽古日誌】ネガティブにつける薬は好奇心

今日、第四週目の木曜日は瀬戸中日文化センターで講座。
この講座も長く続いています。
根気よく通ってくれる人がいるから、私も楽しく講座に迎えます。
 
最初、この瀬戸の講座も介護を目的にこられた人が多かったです。
でも、今は介護の技を通して、自分ってなんだろう?と一緒に探ってくれるようになってくれました。
 
介護の技がしたい!と考えると、その技が出来た瞬間、完了です。
ゴールにたどり着いた安心感で、一区切りしてしまうかもしれません。
 
でも、本当にそれって、もったいないなぁ、と思っています。
なぜなら、そこから先に、自分っていう、誰も答えをくれなかった問題に答えをみつけることが出来るようになるんですから。
 
 
 
これ、こんな風には考えられないでしょうか?
器用貧乏って言葉があります。
なにかを学び、出来た!と自分で感じた瞬間、その先を作ることが難しくなってしまうのかもしれません。
出来てしまったことを求めるって、難しいですからね。
 
 
 
その点、私は良かったのかもしれません。
根っからの「ネガティブ」なんです。
自分の中に自信のかけらも見つけられないまま、大人になってしまいました。
 
しかし、そのネガティブな自分がいたからこそ、いつまでたっても満足できず、稽古を続けていく行くことが出来ました。
武術の稽古は現代では少なくなった、体を通しての経験そのものです。
感性が低かったので、時間はかかりましたが、経験ですから、なに一つも無駄になりません。
成功も、失敗も全て経験値に出来、学べるのです。
結果的に、今、たくさんの人に、すごいと言われ、不思議な気分です。
師匠の甲野先生からも時折、お褒めの言葉を頂きますが、甲野先生にほめられても、私のネガティブは素直に認めませんからね(笑)。
 
 
 
今までずっと、このネガティブさが嫌いでした。
でも、今日、この瞬間、ネガティブなままでいい、と思えました。
不思議です。
たったひとつの気づきで、ネガティブな自分を変えて、ポジティブにならなきゃ、なんていう気持ちがなくなってしまうのですから。
 
 
 
ネガティブというのは、内を見つめる才能なのかもしれません。
そう考えると、私はその才能にあふれているようです(笑)。
 
 
ただ、そのネガティブなだけな頃は不安でいっぱいだったんです。
一体なにが、このネガティブさを生かしてくれたんだろう?
 
 
 
・・・そうだ、好奇心です。
もっと知りたい、という探求心、興味です。
 
甲野先生と手を合わせて、それまで知らなかった不思議な世界があることをしりました。
これは、頭で知ったのではなく、体で体験してしたものです。
誰かと比べてなにかをするものではなく、自分の中にあるものは何だろうと、探したくなったんです。
 
 
こうなると、ネガティブでも、ポジティブでもあまり関係ありません。
アプローチする方法の問題です。
 
結果的に、私は自分のネガティブさを頼りにして、ここまできましたが、明るく、前向きに、みんなとワイワイしながら稽古をしてもいいはずです。
ただ、私は苦手だったんです。だから、出来なかっただけ。
出来ないことは無理にしなくてもいいんです。
そんな稽古方法を甲野先生に教えてもらいました。
 
 
 
甲野先生に教えてもらった稽古方法はそれまでのどんな方法とも違っていました。
・たくさんの技を学ばなくてもいい。ただ手を挙げるという柾目返しという技だけ。
・相手に気をつかって、遠慮しなくてもいい。ただ、全力で相手を押さえてればいい。
・無理にコミュニケーションをとって仲良く練習せずに、じっと目を瞑り、1人で考え込んでもいい。
・技のやり方、説明を覚えなくてもいい。正しい技ってのがないんですから。自分で言葉にすればいいんです。
・意味の分からない基本の繰り返しがいらない。基本自体をバージョンアップしていく感じでした。
・段位、賞罰がない。外のなにかを目的とするのではなく、ひたすら、自分の興味の向くことが追求できた。
 
 
 
 
ちょっとあげてみましたが、こんな感じでしょうか。
ネガティブな自分にはぴったりというか、世間の常識とは真逆な練習方法です(笑)。
 
 
 
そして、今、カラダラボの講座、稽古もこんな感じです。
だって、今、自分が上達したのはこの非常識な練習方法があったからです。
この1人でじっと、自分を内観、観察できる練習が自然とベースになりました。
 
 
 
だからこそ、親切丁寧、楽しくコミュニケーションをはかりながら練習したい、という明るい人には向かないかもしれません(笑)。
ちょっと人との交わりが面倒だ、なんて思っている人には超おすすめです。
ぜひ、自分流の学び方、稽古の仕方を勝手に作ってください。
我流の稽古をしても、誰も怒りません(笑)。
 
そうだ!普通の場所では我流になると、怒られます。
師匠にはもちろん、先輩にまで。
 
でも、求めるのは段位ではなく、自分とはなんだ、という事ですからね。
我流だからこそ、それが手にはいるんです。
 
 
 
 
今、こうしてネガティブさが武器になり、個性だった、とわかってしまいました。
こんな気づきがあるだけで、ものすごく、気持ちが楽になるんです。
こんな感じ、伝わりますか?
 
 
別になにかが出来て、誰かにほめられるわけでもなく、ただ、自分の中に安心できる事が出来ただけで、ものすごく楽しいです。
 
そんな楽しさをこれからも伝えていきたいと思います。
今日も、長々とおつきあい、ありがとうございました。
興味があれば、起こしください。
また、個人稽古も受け付けています。本当に人とは稽古したくない!って人にはおすすめです。
来月には、甲野先生も名古屋にこられます。
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