【稽古日誌】太刀さばきの新旧【動画】

 
昨日の動画、太刀さばきについて少し言葉にしてみようかと思います。
前にも書いたけど、振り下ろされた刀をさばくって、時代劇なんかのドラマではみんな簡単にやってるけど、いざ、自分がそれをやる立場になってみると、もう、全然、出来る気がしない技だったんです。
 
膝に体重を乗せ、膝を軸にして身体を回すことで、身体がクルリと周り、動けることがわかって、なんとか刀を交わす事ができたのは、刀を交わしたい、と思ってから17年でした(笑)。

これが初めて動けた、って感じた時の動画です。

いざ、自分が動ける、って事がわかってみると、なぜ、あんなにも「難しい」って思いこんでいたんだろう、って不思議なんだよね。
 
自分の中の「できない」って気持ちがどうも、ものすごく大きな敵になってるみたいなんです。
 
そんな壁が壊れてくれてくれたのか、また、あたらしい身体の使い方に気づくことが出来たんだと思います。
 
 
 
前回の動きは膝を軸にコンパスのように身体をクルリと回してみたんです。そのおかげで、地面を蹴ることなく、身体を動かすことができました。
 
今回はそれとは全く違って、拳の中に自分が入り込むと、考えていたよりもずっと速く、動くことができるみたいです。
 
拳に入り込むって、簡単に書いてみたけど、頭だけで感覚を考えてしまうと、それはニセモノの感覚だからね。
感覚が出てきたときには必ず、働きも同時に生まれるんだから。
感覚と結果をすぐに比べて確かめられる事が武術の稽古のいいところ。
 
 
 
だからこそ、身体の動き自体以外の力、まぁ、それはみんな口にしないけど、師匠と弟子、先輩後輩の遠慮だったり、微妙なやつをなんとかしなくちゃいけないはずなんです。
 
なかなか難しい事もあるかと思いますが、まぁ、上手にやってください(笑)。
 
 
 
さて、話を戻して、拳で動く方法です。
拳で動くには拳に自由になってもらわなくてはなりません。
でも、拳は腕に縛られているんです。
そして腕は体幹部に縛られているんですね。
そしてその体幹部は脚を縛り、動くには大変です(笑)。
色々としがらみの多いのがこの身体なんだろうなぁ、ってのを実感します。
 
 
 
拳を自由にしよう!って考えても実際にそれを身体で実感するのはちょっと大変。
でも、やることをやってみると、ちゃんと、拳に意識が集まり、自由に動けるってわかるからね、安心してください。
 
 
 
実際にやる事って単純なんです。
ギュッ、ギュッ、ギュッと握ればいいんです。
 
握るって動きはきっと、出来ると思うの。
ただ、握ればいいから。
でも、その握り方はまだ、甘いんです(笑)。
握れている、って思うからそれでやめちゃうんだけど、ぎゅ~っと入り込んで行くとものすごく落ち着く場所が見えてくるんです。
 
 
 
手のひらの中心って労宮ってツボがあるの。
そのツボは心を鎮める作用があるとのこと。
一応、知識では知っていたけど、実際にそれに頼る事って無かったもんね。
それって、その心を鎮めるって力を信じていない、って事だもん。
 
でも、今、手のひらの中に居場所を見つけて、そここそ、自分そのものだ、と感じられるようになると、目の前の刀は意識では怖いんだけど、身体は怖がらないまま、つまり、リラックスしたままでいられるんです。
 
 
 
そして、そのリラックスってのは考え方だけではなく、実際に刀が振り下ろされてきたときに、ちゃんと、身体を動かしていけるリラックスです。
 
心が乱れたらツボを押す。
そんな事をいくら知っていてもダメなんです。
自分の身体で確かめたことだけしか、イザという時には役に立たないはず。
もちろん、遊びで刀を振り下ろされた状態は本当の「イザ」というものではないけど、それでも「プチイザ」ですら解決できなくっては話になりません。
 
 
 
拳に意識を集める事に気づいたのは甲野先生からうけた技がきっかけでした。
しっかりと掴んだ手を崩されてしまった瞬間の感覚が今お話ししている拳への意識の集中です。
先生の動きによって、自分の意志とは関係なく、強制的に、拳へと意識をもっていかれてしまったんだと思います。
この経験があったからこそ、気づけた訳ですが、考えて欲しいのは人はだれでも、意識を動かせるって事です。
大変な苦労があってようやく動きが変わるのではなく、たった一度の体験で気づいちゃうものなんです。
一回で気づかなくてはいけない、って訳じゃないんです。
何回でもチャンスはあるんです。
自分の身体があって、意識があると、そこの間をいったりきたり、どこへでも気持ちを向けられるんだと思います。
 
 
 
動画の中の拳に注目して見てみてください。
ぎゅっと握っている手に引かれているように動いているように見えませんか?
ちょっとでも足や体幹に気持ちが残っていると、振り下ろされる刀につい、びっくりして止まってしまいますから。
 
 
 
途中18秒ぐらいかな。
刀におびえて後ろへと後ずさりしてますよね。
この時もびっくりしてはいるものの、拳には気持ちが残っているはず。
ばたばたとしていてもなんとなく、安心があるってのは気持ちがいいですね。
 
 
 
もう一度書きますね。
拳を握った後、手のひらの中心に向かって、もう少し、ぎゅっと力を入れてみます。
この時の感覚が大事です。
自分はどこにいるんだろう・・・って。
おなかでもなく、胸でも肩でも、背中でもありません。
手のひらの奥にあるバランスの取れている一点を探してみてくださいね。
 
これでいいのかなぁ、と心配な時には刀を振り下ろされてみてください(笑)。
怖がって身体が固まらず、動くことができればOK、そうでなければ、やれてません。
何回失敗してもいいんです。
どんどん、新しい動きを見つけて、楽しんでくれるとうれしいです。
 
 
 
実際に手を通しての感覚は文化センターの講座でも、大人の武道塾でも、個人の稽古でもちゃんとお渡しします。
百聞は一見にしかず、と言うけど、自分の中で知りたい!って気持ちをぜひ、大切にしてくださいね。
 
 

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