裏の発見までの道のり その二

新しいものに気づくときにちっちゃな法則がある。

それは、硬い動きなら柔らかく、速い動きなら遅く、全体を見ていたのなら、今度は細かく。

とにかく、それまでの興味とは真逆なものに興味が移るのだ。

 

甲野先生から教わった稽古の仕方は独特。どこにも似たようなものはない。そもそも、私は勝手に師匠だと思って背中を追ってはいるが、甲野先生からみたら、弟子ではないはず。

こんな師弟関係、いや、その関係がないのが甲野先生が教えてくれた稽古法。

そして、基本もないから、初めてこの道に入った人は間違いなく、道に迷う(笑)

おそらく、沢山の人が稽古の入り口にまでは入ると思うが、地図がないので、まず迷う。そして、怖くなって、元いた場所へと戻るのだと思う。現代は便利で楽しく、楽だから、元いた場所に戻りやすいのだ。

しかし、これは、本当にもったいない!

地図を持たず歩くことを経験として手に入れれば、冒険の力が手に入るのだ。

この現代において、この冒険力を鍛えられる場所がどこにあるのだろう?どこに行っても、情報があり、ネットがあり、コミュニケーションがとれる。困ったら助けを求めればなんとかなるのだ。いろんな場所へ行くことができるが、すでにその場所は誰かがすでに来ている場所。

いっときの楽しさは得られるが、それなら、ジェットコースターと同じ。そのうち、退屈になる。

 

しかし、身体感覚の世界は限りない。

そして、自分自身の身体感覚の世界はどこを進んでも、初めての場所。ぜひ、この楽しさを知ってほしい。

もちろん、これは一般受けのしない楽しみ方だということはわかっている。しかし、本当に、楽しい事。

 

 

陰陽の法則というのがあります。

世の中はすべて陰陽。朝と夜、体と心、男と女、いろんな陰陽がバランスを持っています存在している。

「裏」を実感したことでこの陰陽がより、ハッキリしてきました。

 

こんなに楽しい稽古がなぜ、世の中に拡がらないんだ!でも、当たり前なんだ、と。

世の中は「陽」、明るさを求めています。明るさを求める人は暗い夜の世界、怖い世界にはいきません。そして、無くせるものなら、なくしたいと思っています。

ただ、それでも、「陰の世界」はなくなりません。

きっと、伝わるべき人に伝わります。それがわかっただけでも、本当にありがたい発見でした。

 

 

「裏」の意識に気づくための入り口は「股関節」でした。

この股関節が「動かない、動いていない」事にびっくりしたのがきっかけです。

もちろん、この時にはまさか、裏につながるとは、夢にも思っていません。むしろ、それまで形の見えにくい神経を頼りにしていたので、これで、しっかりとした、骨をまた頼りにできる、と感じたぐらいです。

 

次回はその動かない股関節に気づいたときの事を書きます。

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