ガイアの夜明け 快進撃スーパーの裏側 驚きの人材力!
2015年6月23日放送のガイアの夜明けはご覧になりましたか?
類人猿分類という手法でチームワークを向上させて実績を上げている「エブリイ」というスーパーが紹介されていました。安売り競争激しい時代に、コミュニケーション力で成果をだすのは素晴らしいです。とても面白く見させていただきました。
類人猿分類は人のタイプを4つの類人猿(ボノボ、チンパンジー、ゴリラ、オランウータン)に分類しています。自分のタイプ、相手のタイプがわかれば、お互いの理解の助けにできますよね。
下記のサイトから簡単に診断できますので、まずは一度、試してみてはどうでしょう。
私はオランウータン
類人猿分類は名越康文先生が監修されています。以前、本を読んだだけですが、私は「オランウータン」だそうです。
ちなみにオランウータンタイプは「類人猿診断」によれば下記の通り。
オランウータンは、個人主義の職人タイプ。
「物事のしくみを把握したい」という欲求が強く、何事に対してもまずは物事を自分の頭で考えるのが大好きです。他人からの評価はほとんど意に介さず、自分が興味を持てれば仕事でも趣味でも、どんどん積極的に取り組みます。独自の切り口で、オリジナリティの高いものを生み出すことの多いタイプです。
非常に上手に表現していただいて気分いいです(笑)。
ただ、私はこの性格にずいぶんと困らされてきました。
なにより、コミュニケーションが苦手だったからです。
そして、ずっと、長い間、自分が追求したいものも見つからず、なにをしていいのか、わかりませんでした。
追求したいオランウータンなはずなのに、なにを目的にしていいのかわからないんです。しかも、コミュニケーションは苦手で誰かに頼ることも下手でしたから。
甲野善紀先生に出会う
なにをしていいのかわからなかった頃、甲野先生に出会いました。
そこで初めて身体の不思議さを経験したんです。信じられない事が目の前で起きているんです。興味を掻き立てられました。
幸運だったのは甲野先生が「普通の」教え方をされない先生であったという事。
コミュニケーションが苦手、といいましたよね。つまり、教わるのが苦手なのです(笑)。
教えてくれる人はたいてい、丁寧に教えてくれます。でも、それにうまく応えらない自分が気になってしまいます。
甲野先生はご自分を研究者だと言われています。それは20年たった今でもです。基本がない、というと驚かれるでしょうか?
お会いした時からそのスタンスは変わっていません。
教えることをしない先生が目の前に現れ、興味をとにかく引き出してくれたのです。目の前にこんな不思議な世界がある、それを見せてくれただけで十分でした。
きっと、この瞬間、私のオランウータン魂に火がついてしまったのだと思います(笑)。
不思議なもの大好き
考えてみると私は不思議なものが大好きでした。
ちょうど、ノストラダムスの大予言が流行った頃を過ごしましたので、あの「ムー」とか大好きでした(笑)。
ただ、興味があったとしても、現実に、目に見える世界は普通です。UFOだって霊だって、その欠片すら見たことはありません。
武道の世界にいましたから「気の力」に惹かれることはありました。ただ、実際に気の力に触れる機会はありませんでしたので、追い求めよう、とは思いませんでした。求めてもどうせ、自分にはできない、と思っていたんです(笑)。
しかし、甲野先生と出会い、手を合わせ、肌でその技を受けると、話は違います。そこにもう、不思議な世界があるんですから。しかも、先生は自分の疑問に対して、何度でも、そして、失礼な質問や対応もひょいと受けられ、想像もつかない動きで返してくれました。
もう、こうなると、自分にできるかどうかよりも、この世界を知りたい、そうなります。
ちなみに、さらに幸運だったのは甲野先生が気持ちを重視する気の力の技ではなく、生な肉体、身体を重視して研究をされていたことです。もし、気の力で崩され、投げられていたとしたら、きっと、私は挫折をしていたと思います。やっぱり、自分にはできなかったか・・・と。
でも甲野先生は「身体」とはっきりと言ってくれていました。「自分にも身体がある」、これは「確か」なことです。オランウータンとして研究すべき対象として「身体」を得たのは本当に幸運としか言いようがありません。
あらゆるものは「身体」を通る
以来、20年、甲野先生に倣い、身体を研究してきました。するとどうでしょう、自分の中にどんどんと新しいものが見つかってきました。あまりの楽しさに、いつのまにか、それを仕事にまでしてしまって(笑)。
身体を研究してわかってくることは、「世界」です。
その「世界」は今だけではなく、この先の世界でもあるし、これまでの世界も、です。つまり、過去も未来も全部、身体を通して感じられるものです。
自分がなぜこう思うのか、自分の中の好きなこと、嫌いなこと、気持ちという形がなくてよくわからないものが身体を通して考えてみると「はっきりとしてきます」。信じられないかもしれませんが、自分の気持ちは身体が作っている、そう思えるのです。
たとえば、目の前に「嫌なこと」があったとします。この嫌なことは気持ちから出ているわけですが、その嫌なことがなにかの拍子に嫌でなくなったり、好きになったりもします。これはなぜでしょう?
そんな事どうでもいいじゃないか、そう思われる人はきっと、オランウータンではありません(笑)。私はオランウータンなので、気になって気になってしかたないんです。もし、そこに「答え」を持つ人がいて私に丁寧にそれを語り、教えてくれても、きっと、私は納得しません。なぜなら、頭でわかっただけでは足らないから。
きっと、納得というのは人それぞれ違います。それこそ、身体感覚がある状態になった時、それを不思議と思わず、そうだ、と受け入れるんでしょう。甲野先生にきっかけをもらった身体感覚の研究はまさに、自分の納得を得るための方法でした。
オランウータンの人にはぜひ、勧めたい!
私はオランウータンなので、オランウータンの人の気持ちはちょっとわかります。しかも、世の中を、生きることを面白くない、と思っていたオランウータンです。それが逆に、楽しくて楽しくて仕方のないオランウータンになりました。
世の中にはいろいろな研究があります。もし、もうすでに自分が追い求めていくものを決めているのならどうぞ、それをどんどん追求してください。追い求めても絶対に枯れることはありません。
もし、昔の私のようにオランウータンなのに、なにを求めていいかわからない、というのなら、ぜひ、「身体」を探ってみてください。身体の事でしたら、私もいくつかアドバイスができます。心はそれぞれ形が違いますが、身体は同じ仕組みを持っています。そして、一緒に身体をもっともっと、探究できたらうれしいです。
私の主催する講座は変です。気持ちの上ではたくさん伝えたい!と思っていますが、根がオランウータンなので、教えるのが下手です(笑)。しかも、安易な結果よりも、なぜそうなったのかの方が気になるし、そもそも、コミュニケーションがないほうが研究が進むんじゃないか、と思っていたりします(笑)。
タイプによっては勝ち負けを競うようにしたほうが能力が上がるそうです。丁寧にすべきことを指示したほうがあがるかもしれません。さらに、その場を共有しているだけでどんどん変化する人もいるかもしれません。
今考えてみると、私の「大人の武道塾」はオランウータン用です(笑)。お陰様でずいぶんと体が丈夫になり、技が効くようになりましたが、相手に技がかかり、相手がしまった、と嫌な顔をみるのは嫌いなので、つい、遠慮しながら稽古しちゃったりします。本当はぶつかってあげた方が楽しいんだろうなぁ、とわかっているんですけどね。
また、丁寧な「手順」、確かな「理論」よりも、どんどん先へと研究をすすめているので、ゴリラタイプの人にはイライラさせています。さらに、褒めたりするのも自分がいらないタイプなのでほとんどしません(ごめんなさい)。
今後はちょっといろんな稽古があるのもいいなぁ、と思いましたが、もうちょっとアイデアがでてくるのを待ちます。(このあたりの行動が遅いのもきっと、オランウータン(笑))。
ずいぶんと稽古が進んだので、オランウータンから少しは人へと進化しているようです(笑)。ボノボの人も、チンパンジーの人も、ゴリラの人も、ちゃんと受け止めて、しっかりと楽しんで過ごしていただくようにしますので、ぜひ、稽古にお越しください。
また、ちょうど、来月、甲野先生を名古屋、浜松へとお招きし、講習会をしていただきますので、お時間作ってぜひ、ご参加ください。特に、オランウータンの方(笑)
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