迷わなくてもいい

 実は木曜日に大きな気づきがありました。
 でもそれは新しい動きが見つかった・・・というのではありません。
 動きはこれまでとなんにも変わっていないにも関わらず、
 これまでよりも断然速いようなのです。
 
 その気づきとは簡単に言うと「迷わなくてもいい」というもの。
 全然分かりませんね^^
 
 経験を積み重ねていくと一つの問題に対して「複数」の答えが頭に浮かんでしまいます。
 それだけ選択肢がある、という事なのですが、
 どれを選択するのか、迷ってしまうとその事自体が問題になってしまいます。
 でも経験から来た迷いですから、なかなかこれは取れません。
 
 複雑な事例でなくても迷いは出てきます。
 例えば最近の一番の発見である、手首の流れ。
 無意識に手首で力を止めてしまっている事で動きが滞っているのを
 指先にまで流していけばいい、と分かりました。
 
 この感覚をみつけて2週間ほどですが、稽古を重ねていけばいくほど、
 手順のようなコツが「分かって」きます。
 そんな発見が積み重なっていくと、感覚を一番に動いていきたくても
 どうしても自分が上手に動く為のチェックポイントを抑えたくなってしまうんですね。
 アタマで分かってしまい、それを求めてしまう、というのは仕方ありません。
 
 この「仕方ない」というのが最初にお話した「迷わなくてもいい」、
 という気づきのきっかけです。
 頭は迷うんです。知識は増えれば増えるほど迷う。
 これがアタマの働き、癖なんだ・・・思えるようになりました。
 
 今までどうしよう・・・と迷っていた自分が気に入らなくて、
 そんな自分を責めてみたりもしましたが、それが「あたりまえ」だとわかった時に、
 じゃあそれを止めればいい、と繋がりました。
 
 身体に聞く、という言葉があります。身体は間違わない、とか・・・。
 考えずにカラダが感じたままで動く、
 アタマで知っていた事が少しだけ感じられそうな気がしています。
 
 武術を通して動きが良くなり、スポーツにも介護にも
 様々な応用が出来る、そうやって考えられている人は多いはずです。
 だからこそ世に広まっているんでしょう。
 
 でもそれ以上に自分とは何だろう・・・という疑問に対して
 自分の中でなにかが感じられる、という大きな喜びがあります。
 
 正しい答えは無いかもしれません。
 でも「今の時点」で自分で納得できる答えは持つことが出来るんですね。
 この答えをもっていると、ただここにいる、というだけでも楽しくなってきます。

 物が溢れ、便利になり、それで幸せになったかというと、
 ちょっとどうかな?と思う人もいるはずです。
 何とか力になりたい、そう思うのですけどなかなか上手く言葉に出来ません。
 ただ、言葉で足らない部分はカラダが補ってくれます。
 講座の中では動きを中心にお話をしていますが、
 いつも心と身体がどう繋がっているんだろう・・・と考えています。
 もし疑問に思うようなことがあれば遠慮なく聞いてくださいね。

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