稽古日誌

8/29 名鉄コミュニティーサロン西春と四日市中日文化センター

今日は名鉄コミュニティーサロン西春と四日市中日文化センターのダブルヘッダー。
ようやくお盆休みボケも解消してきて、アタマのずいぶんと働くようになって来ました。本当はカラダがありのままに受け取って、自然に行動をしていければいいのだと思うけれども、もう、諦めました。

ありのままを受け取って暮らしていけるほど、純粋ではないので、考えて考え抜く中で真の自分を追い求めていこうと思っています。

・・・とは言いながら、今研究しているのはどうすれば「無心」「無我」の世界を体現できるか・・・という事ですからおかしなものです。いつも稽古は矛盾の中で行われていますが、甲野先生は矛盾を矛盾なく矛盾のまま・・・と言われていますから、勇気をもって追い求めていこうと思っています。

3倍歩ける歩法を試していると、そこにほんの一瞬、無心になれる時がある事が分かると思います。無心、無我の境地といえば果てしなく遠いところにゴールがあるように思いますが、さいしょから諦めてスタートすら切れていなかった事に気づきました。0.1秒でもいいじゃないですか、今、一瞬自分はなにも考えずに動いていたな・・・そういう事を自覚することがスタートですよね。

8/28 アクテノン

ほぼ一月ぶりのアクテノン。
アクテノンの稽古はココロの稽古です。とは言っても、全然「真面目」ではありません。自分の中のココロにどう向き合えばいいのか、それを求めて「私は」稽古しているつもりです。皆はわかりませんが^^

とにかく数人での「研究稽古」がいいのです。申し込みページには「アクテノンでの稽古はお勧めしません。」とか書いてありますが、自分という存在をカラダを通して実感したい人には「お勧め」します。

私にとっての稽古というのは分かっていることを反復するのではなく、常に新しい視点で自分に向き合えるように捜し求めることです。脳の働き1つに対して、どうカラダをたくさん動かしていくのか、そのきっかけを「歩法」に見つけました。結果で見ればできるようになった技、より柔らかく、優しくなった技とその効果は絶大ですが、それ以上に今までの考え方から大きく飛び出すことができたように思っています。

これまでは脳の動きが1つ、そしてカラダが1つです。その1つを消そうとする工夫が気配を消すこと。そしてその1つの威力を高めていこうと工夫したものが骨を意識するような工夫でした。でも、1つは1つです。今稽古している動きは脳の動きは1つでも、どうすれば3つ、4つ・・・100・・・1000と大きく伸ばしていけるかを考えるようになったのです。考えずに動く、無心で動くということですね。

「無心」という言葉には力があるし、普通にはたどり着けないように思いがちです。でも違う、そう思います。今実感できる無心状態が0.01秒なのかもしれませんが、ゼロではないことが大切なのです。だんだんと難しくよく分からない方へと向かってしまいました(笑)。しかし、これまでどおり、変化を恐れず、どんどんと掘り下げて行きたいと思っています^^

8/26 鳴海・岡崎中日文化センター

鳴海・岡崎中日文化センター

鳴海・岡崎とも1ヶ月ぶりの稽古。
今日のテーマも足運びです。ただ、単純に歩く、というよりもより「雀足」に近くなってきました。

当初、歩幅が広く使えることに注目していた歩き方ですが、大切なのは長さではなく、意識、意思だということが分かったからです。一足で三足分歩くことの出来るこの歩法、最初の一足に意識が出るのは仕方ありません。その後二足が進んでいるときの「考えていない」感覚が大切です。

雀足として行うというのは、その場で足踏みが出来るほど「小さく」動くということです。動きを小さくしても働きを失わないように出来れば、技への応用が拡がります。

抱き起こすとき、添え立ち、浮き取りをするときにもこの雀足を使うと、相手の緊張が取れ、スムーズに行えます。・・・いや、相手のというよりも自分の中の緊張が無いからこそ、相手にも緊張が生まれないかもしれません。

この緊張に注目すれば、人と会って何かをするときに生まれる緊張感(それが好きな人でも苦手な人でも・・・)を感じたときに、無意識に生まれる緊張感を解くきっかけになるかもしれません。

今の時代、人間関係で悩む人は多いですから、ヒントになりそうです。

8/25 豊田中日文化センター

豊田中日文化センター

豊田の講座はなぜか人数が多い。ありがたい事ではあるものの、いつも「なにを」伝えればいいのか、という事に苦労をします。ただ、不思議とこれまで具体的なものに居着かされずに来れているような気がしています。なんでかな?

今日の講座は勢いをつなげる歩き方を「主に」しての稽古でした。参加者の疑問にあわせて、こだわることなく、カラダを楽しめるように・・・先入観が「ある」事に気づけるように進めてきました。なぜ、足を飛ばすだけでこれほど違ってくるのか。一応解説をして理論をつくりますが、全部「仮説」です。この「仮説」を壊すために研究稽古をしているようなものです。

仮説を壊す現象を「見ない」のではなく、あえて「探す」事で、捨てる覚悟が生まれてきます。

それにしても今稽古している忍者のような走り方、これを小さく細かくすると、以前甲野先生が行われていた「雀足」という使い方にとても似ています。もしかしたら関連があるかもしれません。

8/23 定例稽古

23日の日曜日は月に一度の定例稽古の日。金曜日のショックから浜松の稽古で何とか復帰できましたが、やはり心配がありました。

・・・終わってみれば非常に楽しい3時間。
今回、特にテーマを絞って、稽古をしたわけでもなく、ただ、自分のカラダを観察することを中心にお話しました。参加者が10名ほどだったのも良かったんだと思います。(いつものように常連さんたちがいて、まかせる事ができましたし^^)

今、自分が興味を持っている技術を「一生懸命」に伝える。それが一番だとは以前にも気づいたはず・・・いつのまにか忘れていたのかなぁ。

ちょっとした心の変化、体の変化で自分を見失ってしまうことがあります。不安を持っていたとしても、過ぎてしまえば、それは糧となっているから不思議ですね。「居」なおらず、「開き」なおる事で、行動に移し、その行動から生まれた変化をしっかりと見つめて、次につなげていく、そんな連続なのかもしれない。