心と体

ドラクエ

 ドラゴンクエスト(以下ドラクエ)というゲームがあります。
 RPG(ロールプレイングゲーム)と言われています。
 
 このドラクエは私が小学生の頃、第1作目が発売されました。
 当時このドラクエを購入する為に徹夜で並ぶ人たちが出たり、
 ドラクエを買えなかった人たちが子供たちから奪っていく、
 という事件も多発して社会問題化していました。
 
 事件としてみれば色々ありましたが、
 子供たちの世界もずいぶんと変わりました。
 このゲームをクリアする為に夜更かし、徹夜をするのは
 珍しくありませんでした。
 
 今ほどゲームが「悪者」ではありませんでしたから、
 親も寛容だったのでしょう。
 一日中どころか、毎日ずっとドラクエですから・・・。
 
 先日道場でこのドラクエ、RPGの話をしました。
 RPGというのは「経験値」を集めて、
 レベルを上げていくゲームです。
 
 この経験値、レベルが低いうちは少ない経験値で「成長」を
 することができますが、
 レベルが高くなるにつれ、なかなか「成長」できなくなっていきます。
 当然弱い敵ばかりを相手にしていてはなかなか成長できません。
 
 弱い敵というのは「楽」な相手です。
 自分が「死にそうな目」に逢わなくても楽々倒せてしまえる相手です。
 こういう相手からは経験値はほとんど入ってきません。
 
 この辺りの感覚が「現実」の世界をうまく表していたんだと思います。
 自分が成長できる感覚、成長できる喜びがそこには確かにありました。
 当時はまだ現実と仮想現実を比べればはるかに「現実」の方が強かったですから。
 
 この経験値のシステムは今のゲームにも引き継がれています。
 ドラクエもそのまま残っていますし、
 子供たちの大好きなポケモンにも
 経験値を重ねてレベルを上げるシステムがあります。
 
 最近特に熱を入れて話している「元気」が
 少しでも伝わればと思い、経験値と重ねて話をしましたが、
 反応が良く、ちょっとうれしかったです^^
 長くなってしまったので、続きはまた次回に。

手首を通すと感動する?

 3連休を利用して、香川、高知まで行ってきました。
 高知はこの夏にご縁ができた方たちです。
 2ヶ月間の間でどう「変化」しているのか・・・
 それを楽しみに行って来ました。
 色々とお世話になり、高知人の人の良さを
 感じさせてもらいました、ありがとうございました。
 
 途中、吉野川の透き通るような綺麗さにびっくりして、
 (皆さんはあれが「普通」と言ってましたが^^;)
 四国山脈の雄大さにも「感動」しました。
 
 「自然」なものに心を動かされるようになっている・・・
 そんな自分がちょっと不思議な感じです。
 それだけ年をとった、重ねたから・・・?
 
 でもちょっと前には「自然」に憧れてはいても、
 それを「感じる」事って難しいなぁと思っていました。
 テレビゲームで育ったからなのか、
 どうしても「自然」に「自然」を楽しむ事ができません。
 
 それがちょっと違ってきた。
 沈む夕日もなんか違ってみえる。
 空に浮かぶ雲もかっこいい^^
 
 もしかしたら「手首」に秘密があるかもしれない。
 手首に入っていた無意識の力みが抜けて、
 指先にまで通してきました。
 その手で相手に触れると、相手と自分との一体感が感じられます。
 
 相手と自分との境がなくなるような感じでしょうか。
 この時、一つになろう、と強く思うのではなく、
 自分の持っているもの、感じているもの、強いのも、弱いのも
 全部相手に「見せる」感覚です。
 
 つながる事で外からもたくさんの感覚が入り込んできます。
 「見る」という事も、なにかこれまで気づかなかったものが
 入ってきているのかな?
 分かりませんけど(笑)
 

伝えたい事、伝わってしまうもの

 テレビで教育問題を取り上げていた。
 教育委員会のメンバーも交えて討論していました。

 そこにある答えはまさに正反対。
 では、そのどちらが正しいのか・・・

 僕はたぶん正しさは無いと思っている。
 今は正しくても未来は?
 正しいことだったとしても、それを誰がつたえるの?
 意思疎通の無い意見は逆に働いてしまうこともよくあります。

 テレビを見ていて思うのは、表に出てくる人の「多く」は
 熱い気持ちを持っている気がします。
 そういう気持ちを持っている人から「なにか」を伝えられたら
 伝えられた「なにか」以外のことが伝わっていく気がします。
 一生懸命さが自分にではなく、子供達に向いていればですが。
 
 今日勉強会で色々と言葉を交わしました。
 そこにあったのは間違いなく「熱気」。
 気持ちが一番大切、というのは泥臭くて今に合わないかもしれない。
 でもやっぱりそこが一番大切な気がします。
 
 自分の中の熱いもの、真剣なものを添えて伝えていかないと。
 みんなわかっているんだよね・・・。

内側対外側

 昨日四国についた時、久しぶりに「カッ」となっている人を見た。
 
 電車内での車掌さんの仕事振りが気に入らなかったらしく、
 降りた駅で駅員さんに怒鳴りまくっていた。

 真横にいながら「すごい内側だなぁ・・・」と思い興味を惹かれ、
 その「熱い内側」がどうなっていくのかを観察してみました。

 とにかくもう怒っている彼は
 (ちなみに彼は風貌は怖かったです^^;)
 なにを言っても聞きません。
 それどころか、周りで笑っていた人にもケンカをふっかけるような
 勢いです。

 駅員も困り顔でしたが、どうにも「内側」が感じられない。
 マニュアルがあるんでしょう、おそらく。
 困ってはいましたが、どう見ても負けているなぁ・・・と。

 そんな対応ですから客の怒りもどんどんと上がって行きます。
 その言葉が激しくなり、「脅迫」のような雰囲気までいきました。
 ここで駅員さんもようやく「カチン」と来たようです。

 脅すんなら、警察呼ぶぞ、とキレ気味です。
 中身はともかく、その言葉の雰囲気は「内側」です。
 その「内側の言葉」に対して、客が怖気づきます。

 「いや、わかってもらえればいいんや」

 真剣(というか、本能でかな?)に向かっている人に対して
 マニュアルで対応しようというのは、考えなくても、
 相手を見ていなくてもできますよね。
 でもそれは相手の内側に対して響きません。
 相手の内側をしっかりと受け止めて、観ることが必要かもしれません。
 
 内側に対してそれを見てくれていると感じると、
 満足するのかもしれませんね。

 でもそのおじさん、顔を真っ赤に怒りながらも、
 電車に迷うお客さんに「・・・で乗り換えや」と
 「やさしい」声で教えていましたから、人に対して真剣なのかもしれません。
 こういう人はちょっと前にはたくさんいたような気がしてきました。
 人に対して「無関心」になっていないか、自分に問い掛けてみると、
 恥ずかしさがわいてきます。

 喉が痛い痛いと書いてましたので、色々と心配をしていただきました。
 おかげさまでずいぶん楽になりました。
 ありがとうございました。

四国・・・

 今日から4日、四国で研修会と稽古会。
 今年の夏、高知で講座を行なわせてもらいました。
 その高知で今回3回目の稽古会です。

 夏の頃は「胸鎖関節」でカラダの不思議を楽しんでいました。
 今「元気」を元に、ココロの底力に驚いています。

 具体的な「技術」を求める現場の人たちに「ココロ」の工夫
 がどこまで受けいれらるかはわかりませんが、
 生きていくためにはカラダと共にココロにも注目しなくてはいけません。

 あいかわらず声はでませんが、
 その分気持ちだけはしっかりと入れさせてもらいます^^

 http://www.karadalab.com/