リアルタイム報告

【リアルタイム】力への囚われが消えた瞬間

前腕を掴まれて、動いてみろ、といわれると、そこに生まれて来るのは「不安」です。動けない、という拘束感です。でも、同じ外圧であっても、上腕をつかまれたときには「不安」が出てきません。筋肉をつぶされると言う圧力はあっても、苦しくないし、どこにでも動いていこうと言う自由を失う事はありません。
 
どうすれば、自分は「不安」になるのか?上腕を掴まれている限りはそこに答えが出てきません。
これ、逆に考えると、怖いです。
どういう事かというと、押さえる側にまわった場合、上腕を掴む事で、相手を取り押さえる事ができない、という事なんですから。
 
どんなに力を入れられても困らない、というのはどんなに力があっても取り押さえられない、という事です。
 
ふと、あぁ、これが力ではない世界なんだ・・・、と感じました。
力は魅力です。
でも、その力が及ばない世界ではなんの魅力もありません。
魅力があるからそこに惹かれ、囚われます。頭ではダメ、とわかっていてもです。
でも、力に負けない事を体験すれば、そこに魅力はなく、ただ、研究心があるだけです。
 
そうかぁ・・・。

【リアルタイム】手の位置は決まっていた

肘先をどうすれば消すことができるのか?肘を浮かせるように、三角を作ったり、肘を伸ばして、関節を消してみたり・・・作っては壊しの連続です。
 
ふと、折りたたむ動きが有効だと気づき、前腕に身体をよせるようにしてみました。
 
荷物を持つときに、腕を曲げて荷物と近づくように・・・とは「当たり前」のコツですが、その当たり前に惑わされて、微妙なコツを見逃していたようです。
 
 
折りたたまれた形はわかっても、その形を作るのに、前腕を上腕に寄せるのか、上腕に前腕が寄るのとでは正反対です。普通、前腕を動かして、持ち上げてしまいますね。前腕を動かさずに、すっと、身体をよせて、折りたたまれた形を作ります。
 
すると、上腕そのものを掴まれた時のような軽さが生み出せます。なるほど・・・肘先がぶら下がっていたんですね。
 
 
そういえば、昔の日本人は手の位置が決まっていたといいます。今でこそ想像もつきませんが、職業、身分によってそこまで姿勢が決まっているのは窮屈だと考えるかもしれません。
 
でも、手の位置が決まっているからこそ、手のブラブラがなくなり、体幹部の動きが生きてきそうです。
 
緊張して、落ち着かない状態になったことありませんか?手がブラブラ、足がフワフワしていれば、その落ち着かなさは加速します。また、身体を使って、落ち着かない状態をひとつ、改善できるかもしれません。

【リアルタイム】犬かき注意

上腕を感じることができて、そこから動くというのがわかってくると、これまでの動きの足らない部分が感じられてきました。なにかをしよう、と考えて動いてみると、つい、肘先が動いてしまいます。肘先が主役で動いていると、どうしても上腕がサボります。
 
爬虫類の話を聞きました。爬虫類は肘先を使わないそうです。先日、家でトカゲを見ました。爬虫類の「爬」は地を這う意味があるそうです。なるほど、肘先というよりも、体幹、上腕で動いていると感じさせてくれます。 
哺乳類は肘先でうまくつかい、大地を蹴って疾走します。動物は肘先を使うからといって、体幹、上腕をサボらせているかというと、そうではありませんね。すべてをうまく働かせています。でも、我々人間は、手先の動きはものすごいのに、体幹部分を使うことを忘れてしまいました。
 
できなくなったわけではなく、忘れている、きっと、そんな感じです。いろんなものを見て、刺激を受けながら、本来の動きを思い出していきたいですね。
 
そういえば、犬かきの動きがあります。あれは、肘先をバタバタしているイメージがありますね。大地にいるときは全部を使うのに、環境が変わった瞬間、それができなくなります。
 
今、私たちの動きはその犬かきのようになっているかも・・・俺様のことを犬だなんて!とお怒りの言葉が聞こえてきそうです(笑)。でも、本当に自分は全部使っているかどうか、もう一度、考えてみてください。私は犬かきでした(笑)。

【リアルタイム】指の形で前へ進む

指の形は甲野先生はよく工夫されています。ただ、その工夫をなかなか実感できずにいました。
それでも、これまでに指アーチだったり、中指と薬指など自分の身体を見直す工夫はいくつかありました。指と脳との繋がりは良く言われていますが、体全体がこの小さな指先と連動している事に、今さっき気づきました。
 
今工夫をしているのは、肘を消す事、つまり、上腕の動きをベースに全体の動きをまとめる工夫です。
単純に上腕を掴んでくれるのならば、工夫はいりません。そのまま、動けば良いのですから。この上腕に自らの手でストレスを与えれば、それも技になることがわかりました。でも、「掴んだとき」にはそれができません。
 
なぜなら、掴むというのは指先の動きであり、指先が動くと、どうしても、前腕が働いてしまうからです。
 
こういう問題点が見えてきたのは、この肘を消す動きを冷静に見れてきたからだと思います。すごいすごい、と言い続けていれば、どうしても、欠点は見難くなります。捨てる事の大切さを教えてくれたのは甲野先生です。捨てようとしているからこそ、今日の気づきに繋がったのかな?

親指と人差し指には少し休んでもらいます。具体的には親指と人差し指を伸ばして、拳を作ります。いや、もう、それは拳とは言いませんね(笑)
その形でもって、剣を握り、動かしてみると、上腕の動きがダイレクトに伝わる感じがします。よく、観察すると、上腕の動きは前後の動きです。前腕の動きは上下と左右ですね。これまで、前に進もうとする動きを前腕が邪魔をしていた事に気づきました。
 
前に進むということを初めて、実感しました・・・。
前へと進もうと頭は願っていたかもしれません。でも、体は上下左右の動きに邪魔をされて進めなかったみたいです。
 
前へ進むって楽しいです!

【リアルタイム】未来でバランスをとる人

過去・現在・未来という時間の流れがずっと、一直線だったので、どうしても、過去と未来の間に違う線を作る事が出来ずにいました。この時間を3つの要素として考えてみると、そこにバランスを整わせる事ができるぞ、と閃きました。
 
まず、「今」とはバランサー、として考えはじめましたが、どうも、未来でバランスをとる人、過去でバランスをとる人、様々いるようです。今「だけ」というわけでもなさそうですね。そもそも私達が存在している事自体がバランスをとった結果かもしれません。
 
未来でバランスをとっている人とはこういう人です。
未来に希望を作って明るく生きている人、逆に未来に悲観的になり、落ち込んでいる人。過去も現在も変えられない、と思っている人が未来に希望や絶望をつくります。
 
ただ、未来はそのうちやってくるものです。1年後、として未来を明るく作っても、その1年後がやってきた時、予想通りでなかったときはまた、新しく未来を作らなくてはなりません。幸せに生きるために、明るい未来をつくり続けられればいいですが、もし、何度も修正を余儀なくされると、明るい未来を作り続けるには根性が必要になります(笑)。
 
また、明るい未来だったとしても、それがギャンブルのようなものだと、もう少し、現実を見てよ・・・となるかもしれません。
 
そう考えると、未来を柔軟に考えると言うのはなかなか難しいような気がします。私には。タイプの一つとして考えておくと、面白いとは思いますが。