大人の武道塾

四日市中日文化センターでの講座がスタートしました

カラダラボとして初めてのカルチャーセンターでの講座が始まりました。ココ最近の古武術のブームなのか、得体の知れない「カラダラボ」「山口潤」という講座にも大勢の人が集まってくれました。(ほっとしています^^)

浜松の講座にはキャンセル待ちも出ているということで、力が入ります。(入れてはいけないんだけどね)

さて稽古のほうですが、先日の碧南での介護稽古会の経験がとても役に立ちました。普段の定例稽古ではすでに何人もの「自発的な研究稽古」が出来る人が育っているので、こちらとしてはとてもやりやすい、というか、各自がテーマを持って研究するという流れが作りやすいのです。

この中日文化センターの講座の行く行くはそういった流れに持っていきたいと思っていても、さすがに第一回目からはちょっと難しいかなぁ~と思っていました。

・・・ところが、アシスタントとして同行してもらったアクテノンの伊藤君がうまく流したのか、介護を仕事としてされている女性のグループにはうまくそれが伝わってしまいました。なんと新しい発見や工夫をすでにやり始めてしまったみたいです。

先生、生徒という関係では普通、先生に遠慮したり、失礼が合ってはいけない、と思われるかもしれない。その「影の力」でまだまだ抵抗できるのに技にかかってしまうという事もよくあります。
甲野先生に始めて会ったときに、遠慮なく、もっと抵抗していいですから、と言われました。そんな事を言われる先生って普通はいません。

その不思議な稽古法は自分の力、相手の力、そして気持ちまでゆっくりと混ぜ合わせてくれます。自分の100%をしっかりと受け止めてくれる安心感はその先の稽古の質を劇的に高めてくれます。

ですからカラダラボの稽古でも、まだまだ抵抗できるようなら、どんどんと抵抗してくれてもOKです!遠慮なく行きましょう。
技のかからない相手とともになぜかからないのかを「気持ちよく」研究できる稽古会を目指します。

※連絡
次回の四日市中日文化センターの講座の後、近くのすわ公園交流館2F(1Fから変更です。)にて稽古会を開催します。
来週の浜松の稽古会の後にも場所を借りる事が出来ましたので詳しくは講座予定を確認してください。

古武術介護in碧南

愛知県碧南市にてラボ・パーティを主宰されている榊原さんから依頼を受けて介護の技法の講習に行ってきました。

外部での講座は初めてでしたので、どう進めようか、何を伝えようかと、前日まであれこれと資料を作ったりしてバタバタしましたが、参加された方が真剣に話を聞いてくださり、いつもどおりの力が出せました(ホッ・・・)

今回勉強になったのは幅広い年代、しかも女性に向けての稽古ができたこと。30代から80代でしたから。今まで道場に来てくださる人は、男性はとくにですが、力に対して抵抗力を持ってくれている人が多いんですね。

だからこそ、まずは力いっぱいやって、普通では無理、というのを感じてもらってから術を使っていく流れでした。それがもう、普通にさわったら折れてしまいそうな腕ですから、とにかく壊さないように壊さないように、やさしく、接触感度を上げながら説明しました。

これがいいんです。すごく。自分が驚くほど、やわらかく、やさしく動いているのが分かりました。短い時間でしたが、その生な力ではない感触がなんとか伝わったようで、講座終了後暖かい言葉をたくさん頂きました。嬉しいですね!

さっそく榊原さんが講座の報告をしてくれました。

アシスタントの伊藤君、写りがいいなぁ・・・

親子稽古会

カラダラボのサブタイトルは「子供に伝えたいカラダの感覚研究会」。

とはいえこれまで、「親子」に絞った稽古会は開いてこなかった。当初は全部混ざることでいろいろな気づきが生まれるんではないかと思っていたから。

ただ、それはこちらの思い違い。今でこそ自分も稽古を楽しめるようになったので、フリースタイルな稽古にいろいろ利点がある事がわかったけれども、始めようかと思っている人にはそれは無理な注文だったのかもしれない。

というわけで、親子の稽古会を新設。昨日介護の研究稽古会の前に時間を作りました。

ただWEBを見てもらえば分かるとおり、親子関係を直接的によくするコツは何も書いていない^^

コツは渡されるのではなく、自分の感覚を頼りに子供との関係を作っていってほしいと思っている。甲野先生と出会った頃は大学を卒業したばかり、当然結婚もしていないし、子供もいなかった。道場では子供たちを指導していたといえ、「子育て」ということを真剣に考えた事もなかった。

それがいつの間にか、3人の親となり、自分がどう子育てに参加していくかを考えていく事になる。そんな時にやっぱり頼りになるのが、自分の感覚。マニュアルとしてのコツだけでなく、お互いの中に生じる感覚を身体を通して感じる事でいろいろな事に向き合っていく事の楽しさを知りました。

子供の視点にまで自分が入り込んで、何を感じているのか、どう伝えていくのか。どこかで見聞きしたマニュアルも、それを使おうとするときには、どうしても違和感がでてしまう、それはやっぱり自分の言葉、動きではないからだろう。

もしかしたらそのマニュアルは型なのかもしれない。その型に自分をしっかりと埋めていけるように練っていかなくてはいけないのかな。

子供たちは皆自分の言葉と感覚で話している。こちらは本音や建前でついつい答えてしまう事も多い。この先親子の稽古会がどうなっていくかは分からないけれども、身体を通して子供に生きる事の楽しさを伝えれたらいいなぁ~

勇気100倍♪

 先月から稽古に来ている、小児科医の女性がいる。彼女は弱い自分、勇気がもてない自分を何とかしたくて来ているらしい。
 
 自信が持てないというのは僕も同じだったので、はじめて稽古にきたときに、自分がカラダを見直す事で変わってきた事を伝えた。普段振り回されっぱなしのココロを感じるのは、カラダを通すのが一番だと思っているので、普段の稽古がどう気持ちにつながっているのかを話した事は覚えていた。
 
 その彼女から先週カラダの奥から震えるほどうれしい言葉を聞く。
 
 「死にそうな患者さんが来られたとき、頭痛がして、手が震えるんです・・・、それが先生の言葉をきいて無くなったんです。」
 
 すごいのは彼女である。現実に生きるか死ぬかを自分が背負って生きているわけです。その重圧ってすごいと思う。言葉に書く以上に、その現場にいれば感じるに違いない。それを彼女はずっと経験してきての言葉だ。カラダの楽しさ、可能性を伝えたい、と思っている自分にとってこんなに勇気付けられる言葉って無い。
 
 10月からはこれまでとは違った形で指導もはじめる事になる。一歩を踏み出す前は、未熟な自分にできる事、伝えれる事があるのかと、考えて悩んだ事もあったし、今でも手探り状態は続くけど、こんな言葉を聞いたからにはやる気が出ないわけ無い!頑張ります。

初心者用の時間作りました。

明日の日曜は定例稽古。

今回は初心者用の時間を作ってみました。というのは、まずは稽古の仕方、考え方を分かって欲しいから。稽古になれてきた人と、はじめてきた人、楽しんでもらうにはやっぱり分けたほうがいいかなぁ~と思っての事です。

まずは分からない事、聞きたいことを遠慮なくぶつけてください。

先生にいろいろ聞くのはなんか失礼ではないか?そんな事を思う必要は全くありません。

僕が甲野先生に出合った頃もそうでした。こんなに意地悪に持っていってもだいじょうぶなのか?と思うぐらいに責めさせてもらいました。

とにかくやらせないように、遠慮は要りませんよ、との言葉に最初戸惑いを感じましたが、それが先生にとっても稽古になっていたんですね。今その気持ちがようやくわかるようになってきました。お互いが研究者としていい稽古ができるといいですね。

まだ人数的には余裕があるので、どうぞ。

定例稽古会